緑の電車去って30年その6-東急旧3000系-

3000系譲渡車たち

既に過去帳入りですが地方に譲渡された3000系のウチ、写真が出てきているモノをご紹介します。

上田交通(現上田電鉄)

上田交通のデハ3300形です。後方のクハとセットで譲渡されましたが、クハは代替わりしています。当時、上田交通の担当者が池上線を爆走する3300形を気に入り、譲受を希望したそうですが車体が重すぎて中塩田駅より先の勾配が上れず、上田~中塩田駅間の専用列車になったとか。池上線では3Mで編成組んでいたので爆走が印象に付いたと思われます。
パワーが低く、朝間区間列車専用と言うことで使い勝手は悪かったようですが、大学前駅までの学生輸送に区間運転として効率的に貢献していました。

弘南鉄道

弘南鉄道へは数多く譲渡車があり、3600形など全金更新車が多く譲渡されています。車番などはほぼそのままだったと記憶しています。

弘南デハ3600

デハ3600は貫通扉が埋められて独特な顔付きになっています。上田交通とは違ってコチラは1M2Tの編成にもかかわらず、余裕の走りっぷりでした。現在の弘南には貴重な6000系も行っていて今後が注目されます。

十和田観光電鉄

コチラは青森県の十和田観光電鉄です。デハ3800形が2両とも譲渡されるなど貴重な車両も行っていました。十鉄オリジナル車両と肩を並べて軽快に走っていましたが、コチラも既に過去帳入りです。

デハ3603は平成に入ってから譲渡された車両で、元はデハ3650形の3655です。譲渡時は十鉄カラーでしたが、ファン有志の意向もあり引退時に緑色に復活塗装されました。

室内は懐かしい感じが残っていました。

目蒲・池上線から引退して直ぐ、クハ3861とデハ3655が一緒に譲渡されました。緑の電車が営業運転を終えた時に引き取り手があったのは、このデハ3655とクハ3861が唯一でした。

最後に

何でも無い日常に普通にいた東急3000系たち。30年経つと電車はおろか、この写真の電鐘式踏切警報機や、遮断機の無い人道踏切、そしてこの線路も地下化工事により無くなってしまいました。
日常を記録して模型に残す事が出来ればと常日頃思っています。

6回までご笑覧頂きありがとうございました。

緑の電車去って30年-おわり-

“緑の電車去って30年その6-東急旧3000系-” への2件の返信

  1. 緑の電車去って30年-東急旧3000系について…
    6回の連載、とても内容が深く、興味深く拝見させていただきました。
    昔、GMのキットを制作しましたが、当時は手持ちの資料が少なく
    制作に苦労した記憶があります。
    当時、このヘッポコさんの資料があればと、つくづく思いました。
    次回の特集も期待しています。

    1. >建売住宅51さん
      ご笑覧ありがとうございます。実際にいざ車両を作ろうとすると、走行写真とかだとあまり役に立たないことが多く苦労しますよね。
      次回特集が出来るかどうか(笑)

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