中央東線修行-後編-

塩尻駅からは中央東線ではなく篠ノ井線になりますが、列車の運転
系統が松本駅までいくことからこのまま修行をすすめます。
次の目的地は村井駅です。島式ホーム1本の1面2線で、上り線側
には石油の取卸し基地が併設されていて下り線側にもタンク車の留
置線が広がります。
村井
塩尻駅方向を見た写真で、上り線側には直接入線できず石油を取卸
す際にはスイッチャで本線上を転線します。
村井起点方
▲画面左手が取卸設備のある側
スイッチャ共々休憩中でした。
スイッチャ
村井駅から進み次は南松本駅です。駅の7~800m手前から下り線
の脇に専用線が延びていますが、これはOT松本油槽所への専用線
です。
南松本下り場内
▲左側がOT松本油槽所で正面が南松本駅
駅ホームが近づくと上り線側にはコンテナの着発線が見えてきます。
南松本ホーム進入
▲右のDE10のいる所からコンテナの着発線
ホームは島式ホーム1本の1面2線ですが、コンテナヤードが広がり
コンテナ着発線は20番線まであり18本の着発線があります。
南松本あずさ
▲スーパーあずさが通過中
駅舎は古風な造りの新しい駅舎で、委託駅の様でした。
南松本駅舎
下り線側にもタキの着発、機回し線があります。ここも時間帯によって
は1時間に1本程度しか普通列車がこない閑散区間でして、ヘッポコが
降りた時も次の列車は50分後という状態です。しかし、貨物がひっき
りなしに入換をしていたので全く飽きず、あっと言う間に時間が経ちま
した。
南松本DE
待っている間East-iも通過していきました。
East-i
終点方の貨物ホームを見ると倉庫代用?のワム80000もいました。
南松本終点方
さてさて、50分が過ぎいよいよ次は終着の松本駅です。ホームは島
式ホーム4本の4面8線で0番線~7番線まであり、6番線は大糸線が
メイン、7番線は松本電鉄専用ホームとなっています。
駅進入の左手には松本車両センターがあり、右手には主に篠ノ井線
車両の留置線があります。
松本起点方
▲塩尻駅方面をみる
松本車両センターにはE351系やE257系が留置されているほか中
央東線の115系なども整備、留置されてました。
松本車両センター
コチラは電留線側で4本の電留線がありました。線名は上り1~4番
線のようです。
松本電留
▲篠ノ井線の2+3などが留置されてました
E257系の付属編成切り離し作業なんかも観察できました。
切り離し
▲はじめてみてちょっと感激でした
この後2連で車両センターの方へ走っていき更に感激しました。
付属編成
▲前照灯も点いてます
さてさて、これで中央東線系統の第1回目の修行は終了です。かなり
歩き回ったのと暑さで少々バテ気味です。
帰りはまたまた奮発してスーパーあずさのG車で新宿駅まで一気に
戻ります。
スーパーあずさ
座席指定のMV機で購入するとG車1人用座席が開放されていたの
でこちらの席を購入。どちらかというとE257系の方が好きなのです
があえてE351系に・・・
1列シート
初めてE351系のG車に乗りましたが・・・テーブルはこれだけですよ!
前の座席背面にもテーブルは無く、お弁当食べるのにもちょっと困り
ものです。多分今回が最初で最後のG車の乗車です。
しかも、振り子車体なのでかなり揺れるし・・・やはりE257系の方が
好きです。
夏休みシーズンで自由席はめちゃ激混みで、車内販売も通るのが一
苦労らしくなかなか車販が来ませんでした。
机
▲マジ狭っ!
中央東線はD席側は終日、日が当たりヘッポコ的にはあまり取りたく
ない席ですが、こちらの方が景色がいいのでD席側で景色を楽しみな
がら帰宅しました。
景色
普通列車に乗っている時車内検札が来ましたが、見ていると1両のうち
1/5位が18切符を所持していました。普段の3連なら甲府から先で
も余裕で座れるのですが、納得しました。18切符シーズン終わってか
ら次の修行に出ようかと思ってます。
第2回目の修行に続く・・・
今回の移動距離393km

中央東線修行-中編-

フォルダーのカテゴリー別に分けていたら、意外と中央東線の写真を
撮っていたのでここからは過去の写真も混ぜて・・・ったら、長くなった
ので今回は中編で塩尻駅までです。しばしお付き合いを・・・
大月駅を出て17~25パーミルの上り連続急勾配で笹子トンネルに
さしかかり、トンネルを抜けると今度は一気に25パーミルの下り急勾
配で甲府盆地へ降りてきて、急勾配を降りきった場所が塩山駅です。
大月駅~塩山駅間の急勾配中待避駅は甲斐大和駅のみです。
塩山終点方
▲塩山駅終点方  2008年5月撮影
そして石和温泉駅を通り甲府駅です。今回は乗換時間が2分しか無
かったためゆっくり撮れず甲府駅も過去写真から。
片ホーム1線と島式2線の2面3線ホームに中線があり、中線では貨
物列車の待避が可能です。甲府折返しの上り列車は下り線ホームに
到着して折り返していきます。起点方には機関車の留置線があります。
甲府下り場内
▲左の渡り線は身延線の連絡用     2006年12月撮影
27年前のほぼ同じ場所では、上の写真右側にある建物の場所は甲
府機関区の敷地でして、奥にはED61の様な機関車も見えます。
甲府起点方昔
▲上にかかるトラスの道路橋はそのままです   1982年撮影
現在の終点方で、下り本線はそのまま行くと安全側線になり分岐線側
で中線と合流し下り本線となります。上り線の脇にもう1線あり、1キロ
ほど離れた甲府の電留線まで続いてます。
甲府終点方
2008年5月撮影
こちらは26年前のほぼ同じ場所の甲府駅終点方です。左側のマンシ
ョンは貨物ホームと側線がありまして、松本行き6連の普通列車が出
ていく所です。
甲府終点方昔
▲1983年撮影
甲府駅を出て1つ目は竜王駅で、八王子駅を過ぎてから最初の大きな
貨物取扱駅です。上り線側には新日本石油の油槽所、下り線側には
コンテナヤードがあります。
竜王OT
▲新日本石油の油槽所
竜王コンテナ
▲こぢんまりしたコンテナヤード
竜王駅も中線のある待避駅で、夜間の「かいじ」は竜王駅まで延長運
転する場合もあります。竜王駅へは、この時この時に来ていますが、
素敵なスイッチャが動いている所はまだ見た事ありません。
竜王終点方
▲竜王駅終点方   2007年8月撮影
今回、乗車した甲府行きの列車は6連でしたが、甲府駅からは3連に
なり座れず、一番前の運転席の後にかぶりつきました。
竜王駅を出ると甲府盆地も終わりかけ、徐々に上り勾配となり、韮崎
駅を出ると再び20~25パーミルの連続急勾配が小淵沢駅まで続き
ます。
次は長坂駅で、こちらは急勾配上にある2面2線相対式ホームの中間
駅です。以前はスイッチバック駅でしたが現在は貨物ホームの遺構が
若干ある程度で、そのまま通過。
長坂
▲車内からパチリ
長坂駅を発車すると小淵沢駅です。小海線との接続駅で、特急も止ま
りますが中央東線のホームは1面2線の島ホーム1本です。
小淵沢場内
▲右側が小海線への分岐線ですが直通列車は無し
下の2枚は以前の写真ですが、小海線も島ホーム1本の1面2線です。
ここまでやって来ると清里など八ヶ岳に近く、標高も高いためドアが開
いた瞬間とてもさわやかな風が入ってきました。
小海線
小淵沢上り線側
▲2007年8月撮影
列車は小海線からの接続をとり発車となりますが、夏休みのせいか
小海線が若干遅れ気味で「433M車掌小海線接続願いま~す」との
構内放送が鳴り響いて、約2分遅れで小淵沢駅を発車。
小淵沢出発
▲右の急勾配単線が小海線
この先普通列車は1時間に1本程度の閑散区間に入りますが、大半
の乗客は小淵沢駅で下車しましてそれも納得です。2駅すすみ富士
見駅で下車します。こちらも中線のある待避駅です。
富士見下り場内
▲上り勾配のトンネルを抜けると富士見駅
富士見駅乗降は疎らですが、ここは中央東線で一番標高が高い駅で
して、ホームに降り立つと風がとても涼しく汗も一気に引きました。
富士見駅舎
▲高原らしい駅舎です
下の写真の通り、起終点方共に坂を上りきった所に富士見駅があるの
が分かります。
富士見起点方
富士見終点方
この先1時間に1本しか普通列車がやってきませんが、2時間に1本
程度の「あずさ」は停車するので、特急券を買い塩尻駅へ向かいます。
茅野駅、上諏訪駅など魅力的な駅も多いですが、列車での移動が困
難なので次の機会に。
途中、茅野駅~上諏訪駅間に普門寺信号場があり、ここから岡谷駅
まで中央東線唯一の単線区間となります。
普門寺
▲草むらの中の線路は下り本線側の安全側線
約6キロある塩嶺トンネル抜け20パーミルの連続急勾配を降りきると
塩尻駅です。ここは中央西線との分岐・合流駅で島ホームが3セット
の3面6線の大きな駅です。
塩尻起点方
▲左が東京方面,右が名古屋方面で雄大な曲線が分岐駅の象徴
塩尻駅から松本駅までは篠ノ井線になります。
塩尻終点方
▲松本方面へは再び複線になります
塩尻駅のホームには葡萄棚があり、この下の日陰はとても涼しかっ
たです。
ぶどう
▲ぶどうがなってました
塩尻駅からの旧中央棟線区間を行くチョン行専用車のクモハ123が
いまして、模型用?にパチリ。
クモハ123
クモハパンタ周り
後編に続きます・・・

中央東線修行-前編-

ETCによる割引で高速道路は激混みのようですが、そのためかJR
各社は軒並み輸送人員が前年割れらしく、打開策で各種トクトク切符
が発売されています。
そのうち、現在発売中のツーデーパスは、以前発売されていたスー
パーホリデーパスに近いエリアの乗車券で、値段も手頃なので早速
この乗車券を使い中央東線の修行に行ってきました。
親戚がいたりするので甲府駅まではよく利用しますが、途中駅とかあ
まり降りた事がなく線路配線にも疎いのでぶらりの旅ほどではありま
せんが、昨日路線調査を兼ねて松本まで行って来ました。
ツーデーパス
▲ホリデーパスの様に通年土休日で発売されると嬉しいです
そんな訳で中央線の各駅停車へ乗る訳ですが、いつもなら高尾駅か
らの乗車を、今回は立川駅からでる中央線普通列車に乗車します。
立川
▲カーブのため車体傾いてます
立川駅6:46発での小淵沢行きです。上りホームは超ラッシュで、南
武線からの乗換などは皆さん猛ダッシュです。乗車した下り列車は数
人立っている程度の乗車で発車し、途中駅から学生を中心にどんど
ん乗ってきます。上野原駅で学生さんがドッと降りて少し空き、程なく
最初の目的地鳥沢駅で下車。
鳥沢
▲竜王行きのタキが待避中でした
ホームに降りるとタキの編成が待避中で、この後にやってくるスーパ
ーあずさまで待っている感じでした。鳥沢駅は下り線側にしか待避線
の無い駅で先日のホリデー快速もココで特急待避していました。
鳥沢起点方
▲上下の渡り線も無し
ラッシュ時間帯にうまくはまっているため、15分くらいで普通列車が
やって来るのでサッサと撮り次の目的地大月駅へ。
電留線
電留線が2本と富士急行との連絡線がある駅で、電留線にはスカ色
115系が止まっていてこのあと本線を使用して折り返し、上り普通列
車に充当されていました。
大月起点方
▲新宿方の上り線が引上線代用で入信があります
そして、スカ色115系も模型のために色々観察してますが・・・難しい。
115
布屋根だったり、オデコの滑り止めの有無とか・・・
115屋根
▲工場長さんやたろうさんに教わらないと(汗)
大月駅では通勤用に特急を使う方が多いのか、繁忙期なのかホーム
上で上下ホームとも自由席特急券の販売をする駅員さんがカバンを
持ってたっていました。
スーパーあずさ
▲到着したスーパーあずさに学生さん結構乗ってました
さて、次はスイッチバックの名残がある初狩駅へ。甲州砕石の採取場
が隣接していて工臨も月に2、3回やってきます。
旧ホームのあった場所には現在は貨物側線が広がるのみで、配線上
工臨はスイッチバックを行っているようです。ホームは1面2線の島式
ホームです。
初狩駅
▲右がスイッチバックの名残
工臨はスイッチバックを利用して、甲州砕石の線路に入っていきます。
甲州砕石
▲画面左側が貨物側線で一番右が甲州砕石へ向かう線路
貨物側線を構内踏切で渡って駅舎へ向かうため、通路には注意喚起
の看板がありますが、皆さん慣れっこで左右なんて見ないでダッシュ
して行きます(^^;
初狩構内踏切
通過する「かいじ」を見るともの凄い勾配上にホームが設置されている
事が分かります。
初狩通過
初狩駅を後にして、中央東線は相模湖源流水路の「笹子川」沢沿いに
進み、次の笹子駅を過ぎると難所笹子峠を通る約4キロ半の笹子トン
ネルに入ります。
トンネルを抜けると同時に「日川」を渡り、すぐ甲斐大和駅です。ここ
も中線のある待避駅です。
甲斐大和起点方
▲正面が笹子トンネル
乗ってきた列車は特急待避のため5分ほど停車となりましたが、喫煙
コーナーの案内放送があり愛煙家の乗客も一安心といった感じで、一
服したり体操してる乗客もいました。
こういうのが普通列車のいい所だったりします。
甲斐大和
▲以前は初鹿野駅だったような・・・山間の静かな駅です
以下続きます。