安全側線

安全のための側線?

車庫モジュールの製作を開始しましたが,本線との合流地点には安全側線を設置したいと前から思ってました。
安全側線の目的は衝突防止、コレに尽きます。列車や車両が停止位置を誤り、行き過ぎることにより他の線路を走る列車、車両とぶつかるのを防止するため、本来の線路から横道に逸らすための側線です。

安全側線
小田急の例.乗越分岐器が使用されています.

写真をご覧の通り、側線と言っても貨車1両を停める有効長すらありません。側線長は各社考え方によるものですが、国鉄時代は細かく決められていました。模型ではそれらしく作ってあれば問題無いと思います。

安全側線2
西武鉄道の例.普通分岐器が使用されています.

安全側線で使用する分岐器(ポイント)

乗越分岐器1

安全側線は国鉄では事細かに取り決めがありました。そのうちの一つに使用する分岐器が決められていて、原則として乗越分岐器を使用することが謳われていましたが、信号機の内方にある安全側線で、絶縁から20mを確保出来ないときややむを得ないときは普通分岐器を使用してもよいとなっています。

分岐した後の線形は直線にすることになっていますが、やむを得ないときは分岐器の番手に合わせてR120~200mの曲線を設ける事ができます。

最初から止まる意思のない列車、車両には無力です。55キロ以上の速度の列車を停めるには100m以上の距離が必要ですし、100キロの速度では400m以上の距離が必要です。あくまで、止まり損ねたときに事故を防止するためのものです。