田園調布の街並み

田園調布の街並み

田園調布とは

田園調布とは言わずと知れた日本の高級住宅街で、いまでも著名人が多く居住しています。自然とできあがった住宅街ではなく、田園都市株式会社という今で言うデベロッパーが、これまた今話題の渋沢栄一らを発起人とし、海外の住宅街を真似て作られた街です。

田園調布駅

田園都市株式会社は鉄道敷設も予定していましたが、色々あって五島慶太を筆頭とした鉄道会社が旧目蒲線を開通させています。詳しくはググってください。
そのなかで街の入口として設けられたのが田園調布駅で、駅舎は開業当初から目蒲線のなかでは特異な意匠を施した駅舎が設置されました。現在は当時の駅舎が軽量鉄骨により復元されています。

かつての駅舎はこんな感じで、建物左側の樹木に隠れている細長い構造物以外はよく再現されています。何かの息抜きか、ダクトの類いと思われます。バス乗り場は当然ターミナルがなく、駅舎の左側にバス停と上屋が見えます。

現在の駅舎はオブジェ的な物で、2階は会議室として利用されてるそうですが一般への貸し出しは行う予定はないようです。2000年2月に完成を記念して一般開放されました。一番上の天窓は明かり取りのようです。

当時の航空写真などが飾られていました。

駅舎2階から見た風景。田園調布は高い建物が建てられないので見晴らしは良いです。

バルコニー部分です。上ることは出来ないです。

この頃は駅の商業施設はまだ工事中でした。

田園調布は坂の街でもあります。隣接するバスターミナルにも高低差があります。

駅構内には改札内からでも購入できる醍醐寿司という店舗が、開業当時から入店しています。個人店が駅構内に店舗を構えるのは当時の東急としてはかなり珍しいことでした。鎌倉駅の加藤売店に似ている感じです。

醍醐寿司本店はバス停の真ん前に構えており、利権に絡む大人の事情があったと思われます。

街並み

田園調布の街は放射状に広がる道路と、半円を描く接続道路で構成されています。放射状に広がる道路には銀杏が植えられていて、この時期はとても緑がきれいな景色になります。

放射状の道路を接続する半円の道路です。奥が見えなくなりプライバシーが守りやすくなったり、自動車の速度が出しにくくなると言うのがメッシュ式の区画整理と違うところです。この隣の道路に鳩山元首相の自宅なんかもあります。

そして、坂の街でもあるためアーティスティックなシーナリーが展開します。この場所はドラマなどでも登場する場所です。谷底の道路には、長い間沼部方面へ供給する水道管の本管が敷設されていました。右側に見える家のガレージ内にはスゴイオブジェがあります。15年以上前からあり、通るたびに気になっています。

多摩川の斜面へ向かってはこんな坂も存在します。

オッサレーな家が多いです。

この付近は自動車の乗り入れは居住者に限られています。とは言え、検問所などがあるわけではないので実質は進入しても取り締まる手立てはない感じです。

ジオコレで数寄屋造りの住宅とかでるとおもしろいです。この家の裏手辺りが長嶋元監督の自宅になります。

住むには一生縁の無い場所ですが、街並みはすばらしいです。個人宅を撮るのもアレですが、模型の参考にしたいです。

渋谷駅改良工事

JR渋谷駅改良工事

JR渋谷駅の改良工事は、昨年玉川口が閉鎖となりましたがその後の変更なども含めレポートします。

桜丘地区再開発事業

ココは、南口から国道246を超え恵比寿方向へ向かった場所になります。かつてあったビルなどは全て解体され、発足した区画整理組合方式により再開発が行われています。基礎工事が引き続き行われていて、未だ目に付く工事はありません。

JR線を跨いで渋谷ストリーム側へ接続されるデッキの橋脚となる鋼管柱の建て方が終了してました。

山手線のホーム側は旧上屋が間もなく解体されそうです。

中央口

コチラは中央口から続く中央東改札です。ココから渋谷スクランブルスクエアに行けます。

ちょっとした階段を下りるとかつての中央口にでられるようになっています。

玉川口方向

渋谷マークシティーからかつての玉川口方向はシャッターが閉められて、行けないようになっています。

バス乗り場

京王バス乗り場は通りの中央に仮設で設けられています。

新宿駅西口、代々木三丁目行きの京王バス乗り場です。道路の中央に仮設で設置されています。

コチラはロゴマークが変わったSHIBUYA109です。入ることはありませんが。

ハチ公バスがやってきました。このバスを撮ったのは初めてです。

横浜駅ダンジョンは有名ですが、渋谷駅はちょっと行かないと全然わからない場所になっています。

第四種踏切【横須賀線】

横須賀線に2箇所残る第四種踏切

第四種踏切とは

踏切には第一種(第一種は甲と乙の2種類)から第四種まで5種類分類があり、第四種踏切とは警報機も遮断機もない踏切を指します。安全装置は何もなく危険ではあるものの、模型味あふれる踏切です。

踏切の種類についてはまたいずれ解説することとして、横須賀線の模型味あふれる第四種踏切についてご紹介します。

山の根踏切

逗子駅~東逗子駅間にある山の根踏切で、逗子留置線の中を横断する踏切です。ヘッポコ工場長が甲種輸送を撮影するときに利用する踏切です。
踏切には遮断機どころか、赤色灯が点滅する警報機すらありません。踏切警標のほかは「踏切注意 とまれ!」の注意喚起の看板があるだけです。

踏切は、専用線+横須賀線本線2線+留置線4線と7線を跨ぐかなり長い踏切です。反対側も「ふみきり注意 とまれ!」の看板がデーンっと真ん中に鎮座しています。
踏切名称の山の根はこの辺りの地名になります。

子供連れで渡るには、21世紀の現代ではとても危険な踏切です。子供が覚えて1人で来てしまうととても心配です。

しかし、やはり2年前に事故が起きてしまいました。この辺に土地勘のある方ではなくイヤホンをしていたようで、本線があるとは思わなかったのでしょう。
その後、本線部分には注意喚起の看板とカラー舗装の工事が施工されました。上の写真と比べると、本線部分は目立つようになりました。

今は踏切の真ん中に逆三角形で大きく「止まれ」と看板がありますが、15年ほど前までは大きな注意看板は見当たりませんでした。

留置線部分には角材を敷き詰めただけの箇所も存在しています。

いつかは廃止される時が来るかもしれません

八幡第二踏切

コチラは本線ではなく、久里浜駅の先にある引上線の車止め付近に存在する第4種踏切です。山の根踏切と同じような「とまれ」の看板があります。

山の根踏切とは違い、ココは単線区間で踏切は1線を渡るだけの構造です。山の根踏切は車両通行止の人道踏切でしたが、コチラは自動車も通る踏切です。クルマの皆さんはちゃんと止まっていました。

踏切警標はちょっと痛みが来ています。

この踏切は引上線上にあたり、久里浜駅方向をみると踏切直ぐ脇に乗務員用の昇降台と停止位置目標があります。この停止位置目標には「11」と書かれているため、実際にはこの踏切まで車両が来ることはありません。

塗装が行われている形跡がなくかなりぼろぼろな状態でが、停止位置目標だけは新しいです。

反対側を見ると、やっつけ的な車止めがあります。踏切は引上線の過走余裕距離内に存在しています。

この部分が横須賀線の実質の終端部分になります。この車止めは仮設で、線路はココからまだ80m程先まで続いています。

以前はこの先にも行けるようになっていて車止めは見えませんでした。

▲2005年撮影.

コチラが本当の横須賀線の終端部分になります。早朝深夜帯に久里浜駅の留置線から出入庫する際、この引上線で車両が折り返します。その際かなりの時間踏切を遮断してしまいます。

首都圏では珍しい第四種踏切が横須賀線上に2箇所もありますが、いつか無くなる日が来るかもしれません。