レール輸送チキ終了【JR東日本管内】

レール輸送用貨車

3月13日の改正でもう一つ消えたモノがあり、長年貨車によって行われていたレール輸送が終了しました。長物車(ながものしゃ)の「チキ」、「チ」と言った貨車のうち、2軸貨車の「チ」は形式消滅したものと思われます。レール輸送はキヤという気動車に置き換わりました。

今回はロングレール輸送車は割愛します。

▲手前はコンテナ車を改造したチキ5200,奥もコンテナ車から改造のチキ6000.台枠の形状が違うものの用途は同じで混同して使用されていました.

チキ5200

コンテナ貨車から改造されたレール輸送用貨車で、魚腹の形状からコンテナ貨車を彷彿させるものが感じ取れます。2両連結でペアを組み60kgレールであれば40本を1度に輸送できます。

チキ6000

実はコレもコンテナ貨車から改造された長物車ですが、改造箇所が違うため一般的な長物車の形状となりました。このチキ6000は2両連結で使用の他、1両でも使用することができるレール輸送車です。コチラも60kgレールを2両連結時は最大40本輸送することが可能です。

チ1000

チキ6000が1両運用の時にかり出される2軸貨車のチ1000です。チキ6000は全長が15m程しかないため、25mレールを輸送するとき1両だと車体からはみ出るほか、機関車と連結ができないため前後に控車として連結されます。

1両で運用されるときはこのような感じになります。レールの輸送本数が少ないときは、チキ6000が1両でかり出されます。

チキ7000

コチラはJR東海の貨車になりますが、チキ7000で改造車ではなく国鉄時代の新製長物車です。JR東日本にも存在していましたが、早いうちに形式消滅してしまいました。

レールの取り卸し

保線車によるレール取り卸しとは異なり、貨車にはクレーンが装備されていないため、可搬組み立て式の積卸器を用いて行われます。貨車から1本ずつレール置き場に積卸器を使用して卸されます。

かけ声に合わせて電動チェーンブロックを操作します。ちょっとアナログチックです。

一足先にチキ輸送終了【JR東海管内】

JR東海管内では数年前から一足先にチキが淘汰されていました。

JR東海のレール輸送車は、レールの固定装置の形状が東日本とは若干違う作りでした。模型でもこの辺は作り分けられています。

JR東海ではチキが淘汰され、このキヤによるレール輸送が開始されています。JR東日本もコレを真似たわけです。

両端に運転台があるため、機関車を付け替える手間がなくなります。東日本管内は組合の関係もあり気動車が導入しにくかった側面があるとかないとか。

保土ヶ谷駅、鶴見駅、新鶴見でもキヤを見かけるようになりました。