ヘッポコ工場長の家からほど近い場所で、何カ所か道路拡幅工事をしている路線があります。そのうちの一つで最近進捗が見られたので観察に行って来ました。
部分的に舗装が終わり、左側には歩道部分の縁石と街渠のエプロンが打設されています。
路盤の成形と表層舗装が終わっている箇所を見ると、最初基層舗装かと思いましたが、右側に街渠が完成しているため、この舗装高さが完成形のようです。
路盤成形の箇所では地層が見えている箇所もあります。左側の茶色い部分は表土の関東ローム層でしょうか?右側の白~グレーの箇所は、ユンボのツメ痕が縦に残る位固い岩盤です。実際は砂層の一種で崩れ始めるともろい層です。この辺りは掘ると直ぐ岩盤がでてくるため、関東大震災でもさほど被害が無かったと言われています。
部分的に完成形の工事をして未買収地に迫っています。以前、公共工事での用地買収担当の方と話ししたことがありますが、バブル期の頃、買収に中々応じてもらえないとき、心理的圧力をかけるために未買収地の前後だけ先に構造物作って煽ったことがあったそうです。特に道路や鉄道の高架橋をその前後だけ作るのは圧迫感があり、心理的に追い詰めやすいかもしれません。
とは言っても、都市計画決定されてしまえば、交渉に応じなくても土地収用法に基づいてやがて収用されてしまいます。土地の買収は非課税になるので買収額を満額もらえますが、非課税による買収は1年に1度だけ。同じ地主さんが何カ所も絡むときはそれが理由で拒まれるときもあり、12月と1月に買収すると3月頃一気に工事が始まり「予算消化だぁ」なんて騒ぐ素人もいますが、大人の事情としてはこういうのもあるんです。 そもそも、修繕費と都市計画事業費は年度目標があるものの別物ですし。
土地収用法の適用を強制大執行なんて思って居る地権者もいたりしますが、行政代執行です。 あくまで一時的に仮移転して話し合いをするものですが、色々と書き始めると長くなるので今回はこの辺で。