水島・瀬野への旅-前編-

サンライズに乗りたいと思いつつ数年が経ち、前々から行きたかった水島臨海を絡めて、サンライズ乗車計画を立てました。
サンライズはシングルツインを取っていましたが、周りの人がみな口を揃えて「サンライズはシングルデラックスに限る!」っと言うので、東京駅で乗車変更を行いシングルデラックスで向かう事にしました。

サンライズは女性客が多いのに驚きました。高速バスに比べれば高いと思いますが、安心を買ったのでしょうかね。
早速車内に入ります。電子ロックのキーで重厚な感じが漂います。

室内に入ると「お~っ!」っと、うなってしまいました。

室内も広く、ベッドも広いです。

乗車すると、すぐに車掌さんが検札を兼ねてシャワーカードとアメニティグッズをもってやってきました。アメニティグッズとシャワーカードはA寝台系ではデフォルトで付いています。

サンライズ乗りたいという気持ちだけでよく勉強せずにきましたが、この車両にはA寝台専用のシャワールームがあり、カード1枚で6分間シャワーが使用できます。早速シャワーへ。

軽く食事を済ませて睡眠・・・
広い寝台と静かな車内で富士駅を出る頃記憶が遠のきました。静岡駅では停車したときにちょっと目は開きましたが、心地よさにまたすぐ眠りに・・・目が覚めると六甲道駅付近で夜が明けてきました。サンライズは日が長い時期に乗った方がいい感じです。

改めて室内を見るとやはり広いです。

夜が明けてから再度車内探索へ。深夜は宴会をやっていましたが、朝は誰も居ませんでした。

さてさて、サンライズは倉敷駅まで乗車しても良かったのですが岡山駅にどうしても寄りたく岡山駅で下車しました。皆さん分割シーンを撮影してました。かつての「ふじぶさ」の門司駅を思い出します。

山陽本線だと目的のキハに間に合わなくなるため、伯備線の列車で倉敷駅へ。

水島臨海鉄道の倉敷市駅へ向かいます。

駅の上が駅ビルではなく、駐輪場になっている駅です。

ホームは薄暗いです。

車止標識は行灯式でした。列車停止位置標識の建植位置は、絶対に違うと思います。

-つづく-

御殿場線経由新宿ヨドバシヘ

新宿のヨドバシカメラへ行くのはヘッポコ工場長にとっては特別なことではありませんが、今回は硬券が欲しいため、御殿場線経由あさぎり号で行ってきました。
東海道線に乗り大船から国府津駅を目指します。天気が心配で箱根に近いから降りだすかな?っと思いながら家をでました。茅ヶ崎駅を通過する頃、真っ黒な雲に覆われていましたが、平塚駅付近がどしゃ降りなほかは降られることなく国府津駅に到着しました。

国府津駅からは御殿場線普通列車に乗り換えます。御殿場線はあさぎり号に乗車し沼津―松田駅間を乗車したことがあるのみで、普通列車に乗るのも初めてです。ヘッポコが乗り込んでから東海道線下りが3本到着し、そのたびに人が乗ってきてかなりの乗車率で国府津駅を出発しました。

15分ほどで松田駅に到着。かつての東海道線の駅であったことを物語る広大な敷地です。

石炭関係の設備でしょうか?

小田急線との分岐箇所。

分岐箇所にある架線柱のビームには監視カメラがありました。指令所で渡りの状況を見ていると思います。

駅に隣接して酒蔵がありました。かつてはここで製造された日本酒が貨物として出荷されていたのでしょうか。

駅の出札口へまわり早速あさぎり号の乗車券と特急券を購入。

目的の一つであった松田駅発行のあさぎり号乗車券・特急券です。小田急ファンの間では言わずと知れた、未だに硬券という骨董品です。

階段を使わずに乗り降りできる1番線はあさぎり号専用ホームのようです。

お客さんが誰もいなかった出札窓口ですが、発車10分ほど前になるとどこからともなく人がやってきて、あさぎり号の切符を買うために並びだしました。

時刻どおりやってきたのは小田急20000系のあさぎり号で、乗車率は1割にも満たない感じです。

今回は初のG車に乗りました。

G車は1+ 2のシートでヘッポコの席は1列席です。しかし、網棚もなく荷物の置き場にちょと困りました。

階段付近に若干の荷物置きスペースはありますが、ちょっと心配です。

車内でコーヒーでもと思いましたが、車販はありませんでした。売店コーナーは設置されてますが営業してません。

硬券も無事購入でき1時間少々のあさぎりを楽しみ、ヨドバシカメラではプリンタ→USBの変換ケーブルを買い、湘南新宿ラインで帰宅しました。

硬券は乗車券は新松田駅からになってますが、特急券は松田駅になってます。

コチラは特急グリーンの料金券です。

座席はマルスで管理されているようで、座席指定券のみマルスで発券されました。コチラは指定席券だけになるため、金額欄は***になっています。

あさぎりの停車駅のみ硬券の取り扱いになっています。いつかはなくなっちゃうと思いますのでまた乗りに行かなきゃ。

場内信号機の設置

皆さん知りたい事は同じ!?な様でリクエストメールも頂きまして、また保安設備の信号編を西武多摩川線で進めます。ずいぶん時間が経ちましたが・・・
単線区間での安全側線設置基準と乗越転てつ器、普通転てつ器設置条件については前回の通りですが、おさらいも含めて進めます。
今回は、場内信号機の設置についてです。大元の規定では場内信号機の建てる位置を、駅構内の分岐するポイントから100m手前の位置に設置すること、または合流するポイントがある場合は150m手前に設置することが決められてます。

これは万が一「赤」の停止信号が現示されている場内信号機を行き過ぎても、ATSなどでポイントまでに停止できる距離が考慮されています。
ただし、これはあくまで前提であって、ATSを備えた電車のみの運行をメインとする線区ではこの規程を全く除外することができます。
「赤」の手前の信号機には「黄」の注意信号が現示されており、速度は45km/h以下に抑えられています。冒進により45km/hからATS等で非常ブレーキが動作すると勾配など線路条件にもよりますが、制動距離は約65mとなりだいたいこのくらいの距離までは短くする事ができます。
その他、きちんとした安全条件を提示すればポイント直前に場内信号機を設置するのも問題ありません。むしろ出発信号機設置位置の方が未だに厳格に決められています。
もし、今蒸気機関車による車両で、腕木式信号機の鉄道を開業するとすれば、場内信号機は上の様な条件でなければ認可は下りません。

下の写真は西武多摩川線新小金井駅下り場内信号機ですが、ここからポイントまでは約60mです。この手前の信号機に警戒信号などが現示できれば更にこの距離は短くなりますが、多摩川線の運行形態であれば続行追い込み運転の必要がないため、この距離がポイントまでのほぼ最低ラインと思われます。

▲新小金井駅は安全側線があるため「黄」現示の2現示でOK

次は複数場内信号機が有る場合・・・
下の写真は白糸台駅の下り第1場内信号機ですが、また2個並んでます。左側の警戒現示となっているのが下りホーム2番線(是政方面)への信号機で、右側は1番線(武蔵境方面)へ進入するための信号機で、これは多磨駅の下り場内と同じです。
そして奥にもう1つ「赤」の停止現示の信号機が見えこちらは第2場内信号機になります。第1場内信号機から1,2番線へ振り分けるポイントまで約100mです。

今第1場内信号機が「黄・黄」の警戒現示になりました。この時点で電車は第2場内の手前まで25km/h以下の速度で進行する事が出来ます。

さて、列車が近づき条件が整うと第1場内は「青」第2場内は「黄」となり列車は白糸台駅に進入できます。条件が整うというのはホームの先にある引上線が安全側線兼用で、こちら側にシーサスポイントが切り替わると第2場内は「黄」となります。

▲ここは白糸台駅の第1場内信号機になります

出庫車両等が入換中で2番線を横切っている時は引上線側にポイントを切り替える事が出来ないので、この場合は第1場内「黄」、第2場内「黄・黄」の信号となり、安全側線が無い時の条件と同等の現示になります。

では、なぜ第2場内信号機が有るかというと、
○入換、誘導を効率良くするため
○後続列車を追い込むため
単にこういう事です。。。
第2場内信号機はこの地点に2番線から上り方向への出発信号機も併設されています。これにより2番線に上り出庫列車をおき、下り列車を1番線側へ進路を開通させるとが出来たり、2本並べて緊急時に車両交換などを行いやすくしています。
また、2番線を使用して車両の入換をしている最中に、上り定期列車が1番線に到着してしまったようなとき、下り定期列車は第2場内の手前まで進入する事ができ運転時分の短縮にも繋がります。

この辺は鉄道事業者の考え方(到達時分を縮めたい等)と、運転密度などにより設計が決まるため必ず第2場内信号機を設けなければならない、と言う訳ではありません。
ちなみに、「黄・黄」の警戒現示では列車速度は25km/h以下に抑えられていて、線路条件にもよりますがこの場合の非常制動距離は約22mです。場内信号機の手前に警戒現示の出来る信号機が設置されている場合はポイントまでの100mと言う距離を短縮することができます。
大都市圏内では列車密度が更に増えているため、ホーム内にも信号機を設け、第3場内や第4場内などとしている事もあります。

しかしながらこれにも一長一短がありまして、列車がをオーバーランして最後部車がホーム内信号機を通過してしまった場合、後続列車がホーム内に入ってしまう恐れがあります。その場合バックする事が出来ず列車はお客さんを乗り降りさせる事無く次の駅へ行かざるを得ません。マスコミが喜ぶネタです。
この辺も考え方は各鉄道事業者によって異なる部分です。
近年はこの辺の事情を考慮し、一定時間以内に信号機の通過を感知した場合は、後続列車がホームに入ってこれないよう手前の信号機に赤を出し続ける工夫などもされています。
参考にしたい鉄道事業者を観察してみてください。