今回製作するチキ6000もどきのレール運搬車ですが、実車では2両1組で25mの定尺レールの運搬に使用されています。
締結装置そのものを取り付けるのは1両のみで、もう1両には似た形状のステーを取り付けます。コチラが締結装置付きのチキ。
コチラはステーのみで、レールの自重でステーを押さえつけます。両金具ともベースは同じモノで、台座が回転する様にできています。
締結装置の下部が回転する構造になっているのがわかります。
こちらは上から押さえつける金具がありません。
チキ+チキによる定尺レール輸送では、東日本、西日本、九州では同じような形態の締結装置ですが、東海の締結装置は形状が若干違います。また、塗色も3社は橙色に対し、東海は黄色になっていましたが、現在はキヤが導入されたためチキによる輸送は終了しています。
末期には東海に残ったゴハチがよくチキを牽引してました。
こちらはチ+チキ+チによる短尺レール輸送ですが、こちらの締結装置は台座が回転しませんので、今回の模型製作とはちょっと違います。2車にレールが跨がっている場合、カーブではある程度撓りますが1車にレールが固定されていると撓ることは出来ません。
レールはカーブでその長さが持つ偏い量で振られますが、幅が狭いので問題ありません。しかし、模型でコレをやろうとするとカーブが実物よりきついためはみ出て構造物にぶつかる可能性もあります。
次はレールの取り卸し作業です。
-つづく-
レール運搬用チキ-その2-
レール運搬用のチキには、平床形のものと側梁が魚腹形になったものがありますが、今回は平床形のレール運搬用チキを製作します。レール運搬用とは言っても所詮長物車で、アタッチメントによってレール運搬車になります。平床形にはチキ6000、チキ7000とチ1000があります。
コチラは長物車の状態のチキ7000で、トミックスから出ているのを購入し組み立てるとこうなります。写真のはJR東海のチキ7000で写真の車輌は既に廃車となっており、チキ7000自体実車両数も少なくなってます。
コチラはチキ7000とよく似ていますが、コキから改造されたチキ6000で、レール運搬用に車体中央には締結装置、車端側にはウマがあります。
チキ6000の締結装置やウマ(受台)は車体と一体にはなっておらず、取り外すとこのようにフラットな長物車になります。
締結装置を取り付け、積荷であるレールを載せるとこんな感じになり、側線などで停車しているところ見た事があるかと思います。
そして、最後にチ1000。コチラもJR東海に居た車輌です。
NゲージではTOMIXのチ1がおなじみですが、車体長や経歴も違います。チ1000はコレだけで編成を組んでレール輸送をすることはなく、チキ6000と組んだ時に遊車として使用されます。
次はいよいよ締結装置本体です。