ステンレスカー60周年

日本初のステンレスカー東急5200系がデビューして今日が60周年の記念日です。国鉄のサロ153-900とは僅差でデビューしたため「日本初」を名乗っていますが、枠組みは普通構で組まれているのは有名な話しです。そして意地として国鉄より先にデビューさせた東急トップ人達の顔が想像出来ます。

 湘南顔の前面ですが、ステンレスのせいか今見ても古くささを感じません。上田交通に行ったあと長津田車庫で保管の後、旧東急車輌製造で保管されるようになりました。

昭和61年の奥沢車庫で、手前の5000系は上田交通に譲渡されるため試運転でやってきていた車両です。1編成しか無い故、情報の無い時代なかなか走行写真を撮れる機会はありませんでした。

5000系と共に上田交通に行った5200系のうち倉庫兼部品取りとして行ったデハ5211です。錆びない倉庫という感じで譲渡されたようです。

しかし、車庫が手狭になってきたので現地で解体されました。「電車は頑丈で壊せないよ」と言っていたのは請け負った解体業者さんです。

ユンボのニブラでは刃が立たず、最後ガスで切断していました。
誕生の地、金沢八景のJ-TRECへ帰って来たデハ5201は敷地内では電源も引かれ前照灯が点くようになっています。100年経ってもピカピカで居そうな感じです。