ヘッポコは模型製作についてはイマイチ以前の腕前ですが、鉄道旅
行についてはなぜか「若干」の定評がありヘッポコ旅行相談所も併設
しております。夏目先生からもリクエストが来たので・・・
▲ウチの玄関・・・ではなく越中大門駅にあった看板
そんな訳で、この戯言の様なブログを読んで頂いてる皆様の旅行が
少しでもお得になるよう、今回はちょっとした乗車券のお話を。しかし、
大半の方はご存じの項目ばかりかと思いますので、適当に読み流し
て下さい。
まずは良い例から・・・
で、早速秋の行楽シーズ真っ盛りです。知人Aさん(仮名)本名Iさん
は今度の3連休で、和歌山へ温泉とラーメンを目的に行くとの話しが
でました。Aさんの家は横浜線の橋本です。新横浜から新大阪まで
新幹線に乗車して阪和線で和歌山へ向かう行程です。
橋本→(横浜線)→新横浜→(新幹線)→新大阪→(在来線)→
→和歌山
そこで購入した乗車券が下のような乗車券になります。
▲往復乗車券は有効期間が2倍になりお得です!往復で18,060円
新横浜から乗車券を買うと特定都市内で横浜市内発駅となり、横浜
線は長津田駅から有効の乗車券です。Aさんは横浜線の定期券が
あるので橋本駅からは定期券で入場しこの乗車券を併用するつもり
でした。
▲横浜市内(交通新聞社の時刻表より)
しかし、
ここに落とし穴がありました。定期券併用で、ちょっとでも安く行こうと
言う考えが裏目にでました。それは、往復割引という制度があり片道
601キロ以上の乗車券を往復で購入すると「ゆき」「かえり」共に1割
引になるという制度があるからです。
東京-新大阪間が552キロあるので、この601キロが微妙な距離
に有る事を伝授。計算したら599.6キロと1.4キロ足りない事に。
と言う事で、あとは1.4キロ以上先にある駅まで買うか、橋本から買
うかという結論です。
遠距離逓減制の運賃形態のため、601~640キロまでは同じ運賃
帯です。もう少し先まで足を伸ばすならそれでもOKです。
そんなわけで、運賃帯域は599.6キロ帯域から601キロを超える帯
域になります。ここで320円のアップになり片道9350円ですが、往
復割引が適用開始となり1割引で、結果8410円になっちゃいます。
▲有効期間も延びお安くなりました
和歌山の先へは行かないとの事で、橋本駅からの乗車券を購入する
ことになり「乗変」こと乗車券類変更の手続きを取りに行きました。
「乗変」は使用開始前1回に限り乗車券等の変更を無手数料で行っ
てくれる制度です。
で、ここからは応用編です・・・
今回は発駅を橋本駅にしましたが、帰宅後有効期間内である11月
10日までに八王子へ買い物に行く等の用事があれば、発駅を八王
子にしても640キロ以内で値段は一緒です。そうすれば、帰りの橋
本駅は途中下車扱いで下車し、後日この乗車券で八王子へ行けば
片道分お得になるというものです。
今回のは復割により、距離が長くなったのに安くなったということで
す。結果、18060円が16820円となり1240円も安くなりました。
これで、和歌山ラーメンに餃子とビールが追加できます。
応用編も含めると更に160円お得で缶ジュース1本飲めちゃいます。
勘の良い方は東京-新大阪間の復割トリックに気が付いたと思いま
す。こちらは今後に・・・
次回は、今回の好例とは反対の悪い例をご紹介します。