安中貨物

3日目までお付き合いありがとうございます。
安中貨物は福島臨海の宮下から遙々やってくる東邦亜鉛の鉱石貨物です。昨年までの貨物時刻表には臨専貨で日中の設定もあったようですが、現在は夜間発着の1本だけです。
写真の時刻的には、夏至を挟んだ2週間程度しか撮れそうにないためちょっと粘ってみました。
1時間半待つ事ようやく、流れ星EF81に牽引され到着しました。到着後すぐにカマだけ切り離され下り旅客が1本行った後入換開始です。

下り旅客が行った後、入換信号機によりカマのみ転線しその後ポイントが貨物側に切り替えられます。

今回のスイッチャは、貨物自動車と同じ塗色の安中運輸の凸型三菱35t機です。L型もいたはずですが今回は山の中でしょうか・・・

▲後部標識はLEDの眩しい角形です

あっとう間にやってきてサッサと連結です。

そして亜鉛焼鉱のタキ15600を3両だけ切り離してサッサと山の中へ消えていきました。

と言う事でタキを山の中に捨ててきて、35t機が再び下りてきたのは19時ちょっと前です。もうこれ以上撮影はムリなのでこの辺で引き上げてきました。昨年は2回訪れましたが昨年より貨車が減って構内がガランとした感じでした。

安中に出入りする貨車です。
こちらは東邦亜鉛の亜鉛精鉱積載のシート付きトキ25000です。

そして亜鉛焼鉱積載の小ぶりながら40t積タキ15600。ウエザリングも参考になりそうなくらい茶色いです。

▲上部のデッキがタキ1900みたいです

昨年見た時は、タキもいっぱいいたのですが・・・濃硫酸積載の伊藤忠商事タキ4000。古めかしいタキでスポーク車輪を履いてます。この時は東邦キャリア㈱が第三使用者となっており、東邦亜鉛の輸送部隊がレンタルしてた模様です。

タキ4000

▲こちらは35t積
そして、NRSで岳南富士岡駅常備の濃硫酸積載タキ29300です。

タキ29300

▲岳南に出入りしてる時に拝んでみたいです
で、前に見掛けたL型スイッチャ日車の25t機です。まさか貨物減少で廃車になったとかは無いと思いますが、以前はアントで取り込んでいましたがアントは何台か表に捨ててあります。

L型スイッチャ

▲しばらくは岳南と共に通わないと・・・

日本セメント専用線

廃止後に訪れた写真がありました。廃止直前に行った時はポジで撮
ったのでスキャンが・・・
高麗川駅を出た専用線は、川越線と八高線の間を単線で右カーブを
描きながら日本セメントの工場へ向かいます。高麗川駅付近は住宅
が疎らにありますが、ちょっと行くと畑の中を線路が貫いてました。
専用線
▲非電化の単線です
約1キロほどで日本セメントの工場に到達します。正面に見える高い
建物が日本セメント埼玉工場で、この線路の延長上に東武の西大家
駅からくる専用線が繋がってました。
セメント工場
▲工場には専用のスイッチャーがいました
こちらは日本セメント埼玉工場内にあった機械式入換信号機で、工場
の信号機とポイントは全て機械テコ式の旧型で、特に機械式入換信号
機は国鉄で用途廃止になった後は、この専用線にしか存在していませ
んでした。
機械式入信
▲入換進行を現示したままボロボロに錆びた状態です
写真は2003年5月に撮影。日本セメントは現在太平洋セメントに社名
変更しています。

三岐

10年程前から行ってみたいと思っていた三岐鉄道。しかし、ヘッポコ
の用事からすると通り道には無く、なおかつ泊まりがけで行く距離で
もないため行く機会をずっと伺ってましたが、先日の一畑の帰りにやっ
と寄る事が出来ました。
三岐ではまず、平津駅付近にある電鐘M型の旧型踏切へ音撮りのた
め向かいます。しかし、脇に用水路があるためクリアーな音撮りがで
きませんでした。
後ろにある平津駅の場内信号機には通過信号機が付いていて、一畑
と共に観察できました。
三岐踏切
▲余り見掛けなくなったM型
その後クルマを置いて、山城から富田まで乗車したあと、再びクルマ
でセメント工場のある東藤原駅へ向かいます。
東藤原駅に着くと駅前には小野田セメントのホキ5700が展示されて
いました。
駅舎
▲小野田セメントホキ25767
構内で写真を撮るため入場券を買い求めに駅舎へ入ると、中にはセ
メント工場の輸送に活躍した貨車の写真パネルが展示されています。
貨車博物館もある三岐だけのことはあります。
駅内
▲小野田セメント時代からの写真があります
ホームへ上がると構内はタキ1900でギッシリです!奥の方にホキ
10000が数両と秩父のカマが居ました。
構内でウロウロしていると、駅長さんと思われる方から「貨車マニアで
すか?」っと好意的に声をかけて頂きまして、お話を伺うと5月は第1
工場?が点検中だそうでセメントの発送量が大幅減だと言う事でした。
東藤原
▲タキがギッシリ!
「残念だね」と言う事で帰ろうとした時、哀れなヘッポコに「あと10分す
ると白いホッパ車が降りてくるから、せっかくだからそれを撮って行い
きなさい」と。
あのホキ1000か!と期待してホームで待つ事約10分。やってきまし
た。
ホキ
▲ビデオで撮ったので走行写真はありません・・・
更に色々お話を伺う事が出来まして、マニアにとても好意的な鉄道会
社でした。今後もこの好意を裏切ることなく我々も、安全にマナーを守
りマニア活動をして行きたいです。
帰りがけに丹生川駅に併設されている貨物鉄道博物館を横目で見な
がら保々駅の車庫を覗きつつ三岐をあとにしました。
また近いウチに訪れたいです。
博物館
保々