安全側線レールを購入してみた

安全側線レール PL541-15-S140-SY

TOMIXの安全側線レールを購入してみました。色々なモノが入っていて実際はセットになっています。セット内容は安全側線に必要な安全側線レール2本(乗越ポイント左)、C280-15×2本、S72.5×2本、車止め×2個、ダミーポイントモーター2個、ダミーポイントモーター台2個、その他ランナーパーツのアクセサリーが入っていますが、それぞれ見ていくことにします。


安全側線とは

正面衝突や合流接触を避ける設備で、2列車のうちどちらか片方をわざと脱線させたり砂利盛りに突っ込ませて最悪の事態を回避するための側線です。

ただし、そもそも止まる意思のない列車で駅間最高速度で進行してくるモノに対しては無力です。オーバーランや流転に対して衝突を回避させるモノです。コチラも参考にご笑覧ください。

安全側線レールセット内容

安全側線レール(乗越分岐器)

一番の目玉となる安全側線レールこと、乗越分岐器(のりこしぶんぎき:ポイント)でコレは左分岐となるポイントで、プロトタイプは枕木が明るい茶色の合成枕木を使用した現代タイプの乗越分岐器です。今後右カーブが本線になるポイントも発売予定になっています。

ポイントであってポイントでないのが乗越分岐器で、模型ではトングレールはダミーで動かない構造です。右側のトングレールは通常のものですが、実物の場合左側のトングレールは本線レールに覆い被さる構造になっていますが、模型ではさすがにそこまでの再現はなく、棒状の塊になっています。

実物はこんな感じですが、実物のトングレール部分は可動します。模型では車両を載せて分岐できないので、その機能はカットしているようです。

クロッシング部も独特の形状をしています。この通り、模型でもココから分岐させて車両の留置に使うことはできません。あくまで飾りのポイントになります。ガードレールがちょっと短いのが残念です。

横取り装置としても利用可能

実際は乗越分岐器ではありませんが、箱の裏にはダミー渡り線として、使用例が載っています。保線車用の渡り線のことを指しています。

ダミー渡り線とはこんなかんじです。保線基地のそばにこのように配置すれば完成です。本線から保線基地へのポイントとして使用しても模型なら「まぁよし」と言う感じです。

発売予定の右分岐安全側線レールは↓コチラになります。


付属レール

付属するレールはC280-15とS72.5が付属していますが、レール部分は錆を表現したプラレールのため通電走行させることはできません。

付属アクセサリー

ダミーポイントモーター(電気転てつ機)のほかアクセサリーは、枕木積み車止め、過走式車止め、安全側線緊急防護装置などが入っています。

特に印象にあるのはこの海外製っぽい過走式車止めです。設置が容易でありながら、衝突時の本来の性能が十分に発揮できるため、仮設の車止めとしても用いられ、多くの私鉄でも終端部分に採用されています。現代の私鉄終端駅にはピッタリの車止めです。

どう見てもコレです。色を塗って安全側線ではなく、終端駅に設置してみたいです。

安全側線レールでも新線建設区間を演出すると,過走式車止めもこのように使えます。

安全側線緊急防護装置などはコチラの記事をご覧ください。近々安全側線についてまとめる予定です。

桜木町駅新南口

今回も桜木町ネタですが、桜木町駅の大船方に新しく改札口が竣工したのでおりてみました。改札は新南口(市役所口)となっています。

中線2,3番線の終端状況です。引止柱は門柱構造の鋼管柱で、ゴツイものになっています。駅舎壁に控えを取るほど強度はなさそうだし、奥行きがないのでこのような形状にせざるを得なかったのでしょう。横梁はダブルトラスになっていて初めて見た形状です。

車止め移設直後の状況です。引止柱はまだなく架線はずっと先のVトラまで行っていました。。

さらに以前はずっと先まで中線がありました。大船方へ抜けられる構造にする予定だったのでしょうか。とは言え、曲線分岐になるし、カント付いているしで、分岐器を敷設するのは難しい感じです。

新南口降りてみることにします。時間帯が決まっているようです。

エスカレータは片方向運転です。

IC専用改札とあるように磁気券の投入はできません。駅社員も居ないようです。

IC専用なので当然券売機もありません。改札を出たところは桜木郵便局の隣で殺風景な場所でした。

この改札口の場所は20年ほど空き地のままでした。この場所はかつて桜木町駅の駅舎があった場所でした。写真の場所にはホテルが建ち、20数年ぶりに改札口が復活したことになります。

小田急足柄駅留置線観察

先日、前から気になっていた足柄駅の留置線を観察してきました。その昔は日本専売公社へ専用線が延びていましたが、そちらはヤードを含め既に更地に。この留置線はどちらかというと小田原駅に付帯した留置線の意味合いが強いです。

足柄駅

乗降場部分は2面3線で上り線側のみ副本線がある構造です。

留置線は北側と南側に分かれていて、それぞれ4線ずつあります。北側は10両編成が収用できる有効長があります。

北側車庫

8000系の10両編成が1本止まっています。

8000系

北側車庫には出発信号機があり、直接小田原方向へ出庫できます。

北側出発信号機

引止柱はかごトラスビームにワイヤー支線です。電車線亘長もさほど長くないのでこれで大丈夫なようです。

引き止め

一番端の8番線の車止めは小田急なタイヤ付きのやぐらです。かつて更に奥に日本専売公社専用線の引上線がありました。

ポイント部分には延長されたガードレールが沢山あります。相模大野駅での脱線事故の対策です。

ガード

南側も4線ありますが、コチラは最大で6両編成しか入れません。

南側車庫

コチラ側には出発信号機はなく入換信号機のみで、一度北側車庫に入らないと出庫出来ません。

収用

引止柱はラット柱になっています。

ラット柱

車止めはタイヤがありません。

車止め

日本専売公社専用線

ついでに日本たばこ専用線を見に行くと、専用線の跡地は歩道になっていました。JTの工場も既に無くなっているので追いかけるのは止めます。

専用線

小田原駅でかつて見かけた小田急のトフ100です。本線の貨物輸送は既に終わっていた時代なので専売公社への出入りだったのでしょうか。

小田急トフ100
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