随分引っ張っちゃいましたが最後です。
なぜフルダで降りたかというと、昨年ハンブルクからフランクフルトへ向かう時、怪しい車両がイッパイ止まっていたので、いつか降りてみてみたいと思ったからでした。
ワクワクさせるのはDBゼークフルダとあるので、工場があるからです。早速怪しい車両達がいました。
新車の怪しい車両です。荷物車のようにも見えますが、シキの上にボディーを載せたような構造で「非常用」のロゴが書かれ、側面表記から判断すると救援車の様です。ただ、コレ1両だけでは用は足さないようです。
コチラは旧型の救援車でしょうか。
操重車と控車のチキらしきモノがいます。コチラも「非常用」のロゴが付いています。
コチラはDBの一般的なモーターカーでGAF100Rと言うタイプです。DBでは97-17から続く番号が振られているようです。最高速度は100キロで現在は後継機種が出てきています。
構内の外れにはローカル線乗り場がありましたが、どこへ行く何の列車かは知りません。
工場とは一番反対側の線路に貨物列車が到着しました。
チキ。
締結装置の構造は日本と似ています。
貨車に挟まれた車運車。こんな光景もう何年も見ていなかったです。
ク5000形が2両続いてるように見えますが、前位側のコチラは2軸単車を2両永久連結したような構造の553形で、4軸単車になってます。
後位側は3軸単車の559形です。コチラの方が新しい車種です。
タンク車。怪しい銀色。
コチラはタンク体の上にカバーが掛けられています。
コインロッカーにスーツケースを預け、外へ出ます。
駅前はキレイな街並みです。
結構ICEが通過していきます。昨年はココを通過するICEに乗っていました。
車止めです。右上にある白黒の進入禁止のようなマークは日本では入換標識の停止で、黒い線が斜めの時は入換が可能あるいは、線路の合流を現示してます。コレは可動しないので永久的に停止を意味しています。貨物側線で入換区間の始終端を現示している感じで、車止めにも入換範囲を示す限界標識として制定されているようです。
模型ではブラバなどからは可動式信号機として発売されています。
もう一つ気になったのがコレ、変電所へ入る側線です。日本では見慣れない光景です。昨年はココに操重車が入線していましたが、今年はいませんでした。でもワクワクしちゃいます。
望遠で覗くと工場の一番奥に古典的な電機がいました。古いようで形式知りません。
道路の向かい側にはヤマダ電機メディアマルクトがありました。
駅へ戻ると見慣れないカラーの電機がいまして、急いでホームへ上がると行ってしまいました。
コインロッカーへスーツケースを取りに行き、そして最後の公衆便所へ。今回のトイレ代は前回より1泊多かったですが、約1200円に抑えました。ちなみに前回のトイレ代は約1500円です。
コチラは帰宅時のICE指定席券ですが、驚いたことに2列車乗り継いでも指定席料金は通しで計算されていて4.50ユーロのままです。10時55分にフルダを降りて12時47分発のICE597号の指定席料金欄は0.00になっています。
日本の新幹線でも改札を出なければ同じく通し計算になりますが、実質改札口が存在しないDBでは下車しても一緒と言うことになります。
ッと言うことでフランクフルトに到着しました。
正式名称はフランクフルト・アム・マイン中央駅です。何のことやらと思うでしょうが、コレも日本との違いで、フランクフルトという駅が他にもあり、マインは近くを流れるマイン川に由来しているようです。マイン川沿いのフランクフルトですよと言う意味で、街の名前も同様です。日本で群馬県横川駅の乗車券を購入すると(信)横川となりますが、コレが浸透しているようなイメージです。とても親切です。
フランクフルト空港駅まではまだ距離があるので、せっかくなので通勤電車ではなくICEで向かいます。距離的にはココが京急蒲田駅で、空港線に乗り換える様な雰囲気です。
ッというわけで、空港に到着です。
ドイツの良さは、昔々ヘッポコ工場長が小学生の頃、祖父母の家へ遊びに行く度に車窓から見える1キロくらい続く専用線とか、貨車の留置線を見つけてはワクワクし、あるいは見た事の無い事業用車とかを発見したあの感触がよみがえる場所でした。
なので、また行きたいです。
長々とご笑覧ありがとうございました。
-おわり-
ドイツへ2015-その8-
デンマーク側の連絡船接続駅、レズビュー駅に到着です。宇高連絡船の宇野、高松駅と同じような位置関係です。
駅名、私は読めません。そして、周りにはなにもありません。
実は遅れた原因がココにもありまして、主要駅で警察官が車内を巡回し、難民系と思われる人たちの職務質問に加え、降ろすという事があり列車が遅延しました。
レズビュー駅到着後、10人位デンマークの警察官が乗り込んできて、何人か降ろされてました。右は車掌さんで、運転士さんとやはりまた「仕方ないね」みたいな会話(想像です)をしてました。左の3人は警察官でさらに黒人系の旅客を降ろして職務質問していました。
残りの警察官が車内から降りてきてようやくICEは出発していきましたが、ヘッポコ工場長はココで下車します。何も無い駅でひとりぼっちです。
ごつい車止め。
かつては貨物の取扱いがあったと思われます。
駅舎はフェリー乗り場を兼ねており、この先は一応国境のため降りることが出来ません。
お菓子と飲み物の自動販売機があるだけです。ところが、帰りのフェリーの券売機や、この自動販売機をヘッポコ工場長は使用出来ませんでした。デンマークの通貨を持っていなかったのです!
自動販売機の現金はユーロが使えません。フェリーの券売機はカードが使えましたが、デンマーク語とドイツ語で何が書いて有るやら・・・かなり焦ってきました。
そうこうしているうちに、あの列車がやってきました。
で、そうこうしているうちにあっという間に出発していきました。ハンブルクへ行く列車だったようなので、乗れば良かったのですが、何せあっという間に出発。
ッというわけで、列車を載せてフェリーも行ってしまいました。ちなみに、ココを通るドイツ行きの列車は1日4本です。
ピシャリッと門も閉め切られ、線路の先がなんだか恋しいです。
券売機でウロウロしていたら、徒歩でお客さんの親切なおばあちゃんが券売機の使い方を教えてくれまして無事購入。40クローネだったので、750円位です。
次のフェリーの到着を一日千秋の思いで待ってました。ちなみに、徒歩でのお客さんはこのおばあちゃんと、出発直前に来た人の3人だけでした。
10分程してフェリーが出発です。列車の積載もなく船内はガラガラです。犬を連れたお客さんがいました。
右往左往で途方に暮れて、船内でやっとの昼食はカレーソーセージ。前の人の盛りつけを見て、ポテトを減らしてもらいました。ちなみにコレで半分の量です。
自動車でのお客さんも少ないようで、フードコートもガラガラです。
列車が載っていない時は普通に自動車が止まっています。
ッというわけで、ドイツ側へ戻ってきました。プットガルデン駅へ行くと、純粋カラーのICEがデンマークへ向けて出発するところでした。
-つづく-
行灯式車止標識
最近の首都圏の車止標識は、白☓標示の部分が反射材を用いたモノが多くなっていますが、JRや東京メトロでは更新されても行灯式(自光式)のモノが多く採用されています。
更新されると白色LEDの行灯式になるようで、電球のものは数が減ってきてます。
模型では自光式はイモンでこのようなモノが発売されていますが、Nではトミックスのコンクリート式の車止めにあるのみです。かつてエンドウも自光式でしたが。
国鉄時代も含めJRなんかは爽快に並んでいました。
地方ではまだまだ電球で現役のところがあります。コレは伊予鉄です。
車止標識の抜けている部分は乳白色の板が差し込まれていますが、同じく伊予鉄ではガラスのみで中の電球が丸見えのもありました。
西武は比較的最近まで多く採用されていました。コレはレオライナーの西武球場前駅です。
2003年の西武球場前駅です。まだ行灯式の車止標識でした。
国鉄で言う第1種車止に当たる砂利タイプに用いられる車止の標識は、古枕木の上に乗っているのが私鉄では多くみられました。
多摩川線にはこんな強者までありました。
西武球場前駅は今では反射材の標識に交換されてしまいました。
ボワァっと点灯している方が郷愁を感じるので、模型でチャレンジしてみたいです。