あまりお得でない切符

乗車券で賢くなろうシリーズ第2弾です。今回は損をしちゃう例です。
目的地を最後まで見極めないと、かなり損な乗車券を購入する羽目
になりそうです。
乗車券は大都市近郊区間以外で101キロ以上購入すると、途中下
車のサービスが付いてきます。
この乗車券は先日、西松井田まで行った時の乗車券です。大井町駅
から西松井田駅まで購入した乗車券は、101キロを超えているので
「途中下車前途無効」ではなく途中下車可能乗車券となります。
ゆき
▲経路上の駅は全て途中下車可能な乗車券で2,210円
なので、品川駅下車で物流博物館へ寄り、東京駅下車で地下の本屋
さんに寄りアキバで買い物して、大宮のてっぱくへ寄ってもこの乗車
券1枚でOKなんです。
コチラの乗車券は帰りに購入したもので、着駅が東京山手線内になっ
ています。先日の横浜市内と同じ様な特徴があり、東京駅を基準に
101~200キロの範囲内となる駅は全て発着駅が東京山手線内に
なるというサービスです。
田端辺りの方が東海道方面へ、品川辺りの方が東北方面へ行く場合
はかなりお得感があります。
ちなみに、横浜市内は横浜駅を基準に201キロ以上が同様の範囲に
なります。
帰り
▲田端や渋谷を着駅として指定してもこの乗車券になります
西松井田へ行った帰り品川駅で京急に乗るためこのような乗車券を
買いましたが、ご覧のとおり山手線内での途中下車は無効になる表
示があります。行きにアキバや東京駅の本屋さんには寄りません。
帰りに寄ろうと思っても、この乗車券だと秋葉原駅で回収されてしま
い秋葉原→東京、東京→品川と2回も乗車券を買い直す羽目になり
ます。
そして、なんと運賃は行きと同じ2210円です!
おわかりだと思いますが、東京山手線内の特例サービスが裏目にで
た形となってます。大井町駅は山手線から一つ外れた駅なので山手
線内の特例外となりますが、西松井田駅から見ると運賃帯域が東京
駅と同じなのでこういう現象がでます。
しかも、やっぱ大井町まで戻ろうとすると・・・乗り越しで130円取られ
てしまい合計2340円も運賃がかかったこと
になっちゃいます。
これは制度の矛盾が露呈してるもので、これ自体は仕方ありません。
お出かけ前に運賃帯域を確認してから出掛ければ、かなりお得な乗
車券を購入できます。
西松井田→大井町を購入しておけば品川駅で途中下車して京急に
も乗れる事はお分かりだと思います。
片矢式
▲この乗車券か130円別途必要になります(;_;)
そして、前回の応用編を加えると・・・
今回も有効期間が2日間あります。翌日横浜へお買い物がある場合、
横浜まで購入すると運賃帯域は141~160キロで2520円になりま
す。2210円の乗車券より、310円アップとなりますが、通常大井町
→横浜は320円なので10円お得になります。しかも、経路上は途中
下車可能ですから、蒲田のユザワヤに寄り、川崎のラゾーナでお茶
して、ヨドバシ寄って、鶴見のリトルジャパンへ寄ってから横浜へ行っ
てもこの値段!
特定都市の特例制度は、その昔在来線の特急・急行が沢山あった頃
乗車する際のサービスの一環がこういう所に残っています。
電環
▲昔の乗車券では東京電環と言っていました
乗車券は目的地まで購入するのが普通ですが、長距離の場合目的
地の先まで買うと、お得になるケースでした。
次回は・・・特例の応用編を・・・でも評判を見てからにします
本家のページはファイルが一部壊れてしまい修復しておりました。
リンクをお願いしながらリンク貼りが4ヶ月近くかかってしまいて
ようやくリンクの更新から再開です。
本家もご覧下さいませ。

空から

先日福岡に行った際の写真現像が完了しました。空から地上を見ると
少しは模型の参考になるかな?なんて思ったのは離陸して3秒くらい
です(-_-;
20秒もすると羽田空港はご覧の大きさです。
羽田
▲左が第1ターミナル右が第2ターミナル
更にその5秒後くらいには東京貨物ターミナルと新幹線の車庫が見え
て大井埠頭のコンテナヤード群も見えましたがご覧の大きさ・・・
東京貨物ターミナル
▲真ん中の広がっている部分が東京貨物ターミナル
そして1時間10分後にはもう福岡で、貝塚付近の福岡貨物ターミナル
です。模型的にはリアルZJゲージくらいの大きさにしか見えません。
福岡貨物ターミナル
▲1本貨物列車が止まってます
ブローニーのセミ判を持っていったので、飛行機のあのガラス越しでも
何とか撮影できましたが。街全体を見る形で模型の参考にはほど遠か
ったです。今度は自分の家の真上を撮ってみたいです。

お得な切符

ヘッポコは模型製作についてはイマイチ以前の腕前ですが、鉄道旅
行についてはなぜか「若干」の定評がありヘッポコ旅行相談所も併設
しております。夏目先生からもリクエストが来たので・・・
みどりの窓口
▲ウチの玄関・・・ではなく越中大門駅にあった看板
そんな訳で、この戯言の様なブログを読んで頂いてる皆様の旅行が
少しでもお得になるよう、今回はちょっとした乗車券のお話を。しかし、
大半の方はご存じの項目ばかりかと思いますので、適当に読み流し
て下さい。
まずは良い例から・・・
で、早速秋の行楽シーズ真っ盛りです。知人Aさん(仮名)本名Iさん
は今度の3連休で、和歌山へ温泉とラーメンを目的に行くとの話しが
でました。Aさんの家は横浜線の橋本です。新横浜から新大阪まで
新幹線に乗車して阪和線で和歌山へ向かう行程です。
橋本→(横浜線)→新横浜→(新幹線)→新大阪→(在来線)
→和歌山

そこで購入した乗車券が下のような乗車券になります。
往路市内
復路市内
▲往復乗車券は有効期間が2倍になりお得です!往復で18,060円
新横浜から乗車券を買うと特定都市内で横浜市内発駅となり、横浜
線は長津田駅から有効の乗車券です。Aさんは横浜線の定期券が
あるので橋本駅からは定期券で入場しこの乗車券を併用するつもり
でした。
横浜市内
▲横浜市内(交通新聞社の時刻表より)
しかし、
ここに落とし穴がありました。定期券併用で、ちょっとでも安く行こうと
言う考えが裏目にでました。それは、往復割引という制度があり片道
601キロ以上の乗車券を往復で購入すると「ゆき」「かえり」共に1割
引になるという制度があるからです。
東京-新大阪間が552キロあるので、この601キロが微妙な距離
に有る事を伝授。計算したら599.6キロと1.4キロ足りない事に。
と言う事で、あとは1.4キロ以上先にある駅まで買うか、橋本から買
うかという結論です。
遠距離逓減制の運賃形態のため、601~640キロまでは同じ運賃
帯です。もう少し先まで足を伸ばすならそれでもOKです。
そんなわけで、運賃帯域は599.6キロ帯域から601キロを超える帯
域になります。ここで320円のアップになり片道9350円ですが、往
復割引が適用開始となり1割引で、結果8410円になっちゃいます。
往路橋本
復路橋本
▲有効期間も延びお安くなりました
和歌山の先へは行かないとの事で、橋本駅からの乗車券を購入する
ことになり「乗変」こと乗車券類変更の手続きを取りに行きました。
「乗変」は使用開始前1回に限り乗車券等の変更を無手数料で行っ
てくれる制度です。
で、ここからは応用編です・・・
今回は発駅を橋本駅にしましたが、帰宅後有効期間内である11月
10日までに八王子へ買い物に行く等の用事があれば、発駅を八王
子にしても640キロ以内で値段は一緒です。そうすれば、帰りの橋
本駅は途中下車扱いで下車し、後日この乗車券で八王子へ行けば
片道分お得になるというものです。
今回のは復割により、距離が長くなったのに安くなったということで
す。結果、18060円が16820円となり1240円も安くなりました。
これで、和歌山ラーメンに餃子とビールが追加できます。
応用編も含めると更に160円お得で缶ジュース1本飲めちゃいます。
勘の良い方は東京-新大阪間の復割トリックに気が付いたと思いま
す。こちらは今後に・・・
次回は、今回の好例とは反対の悪い例をご紹介します。