逗子の専用線-前編-

逗子駅から池子(神武寺駅)を通り、金沢八景駅へ至る総合車両製作所の専用線を、模型の参考のために以前から観察を続けていて、まとめてみました。コロナ禍で出かけられないから近場をうろついているだけというのもありますが。

ここの戸籍は入り組んでいて、模型にはあまり関係ないですが、大雑把に書くと、近年まで弾薬庫へつながる軍用線であったため、その昔は日本海軍の専用線でした。海軍航空廠と軍需部が線路を持ち、入り組んだ谷戸に設けられた倉庫などの施設へそれぞれ引込線が敷かれ、池子の山の中に点在していました。戦後も米軍が使用し、朝鮮戦争の時は様々な物資がココから運び出されました。現在は、京浜急行、総合車両製作所(旧東急車輌製造)、財務省が所管する専用鉄道になっています。

▲線路沿いにある旧防衛庁の境界杭でしょうか?

スタートは逗子駅下り2番線の延長上、専用着発線の先から始まります。手前側が逗子駅で、この先に0キロポストがあります。

左側にある0キロポストが専用線のスタートです。JR側へは左側にある71Lという入換標識の現示で進行できますが、専用線側は非連動のため、打ち合わせをして進行開始します。

0キロポストは新しめです。

0キロポストの箇所には管理区分標もあります。この先米軍管理であることを示しています。反対側はJR東日本となっています。

横須賀線に現存する第4種踏切(警報機、遮断機なし)の「山の根踏切」も共用で使用しています。

ヘロヘロレールが横須賀線の線路沿いに伸びていきます。ココから1.3キロほど米軍管理区域を進みます。

線路諸標が見当たらないのでよくわかりませんが、ぱっと見、R=200ほどの曲線で横須賀線本線から離れていきます。

曲線を抜けると第4種踏切「山の根第2踏切」を通ります。奥に京急の架道橋がみえます。

最近、踏切注意柵や警標類が新しいものに交換されています。

踏切舗装も打ち直しされ、砕石も新しいものが部分的に投入されて、お金をかけている感じです。舗装止めはなく、端部は舗装がぶっつり切れています。この20m程先に赤道(あかみち)があります。

ココは赤道(あかみち)で線路を越えることができます。人家の庭先を歩く感じです。赤道は勝手踏切などと呼ばれていますが、元々道路だったところに無理矢理線路を通したりすると、こういうのが残ってしまいます。

反対側に出るとこんな感じです。ランドセル背負ったこどもも普通に線路渡っていました。1ヶ月に1度列車が通るか通らないか程度ですからね。

車両が通るときはこのようにガードマンを配置して、万全を期している感じです。

赤道踏切から県道側を見るとこんな感じです。

反対側はトンネルがぽっかりと口を開けています。まん丸の山に単線トンネル、模型のトンネルみたいです。

トンネルは馬蹄形式、延長155mの池子トンネルです。

近寄りがたい雰囲気が出ています。アメリカだったら、むやみ近寄ると射殺されるかもしれません。ロサンゼルスで車庫撮っていたら銃を持った警備員できましたし。
アメリカの鉄道取材で有名な佐々木也寸志さんとお話しししたとき、6人くらいの警察官に囲まれて銃を突きつけられそうになったこともあったとか。ココは日本でよかったです。

当然トンネルを歩くわけにも行かず、望遠でのぞき込むと出口で線路が分岐しているのが見えました。

-つづく-

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