中央東線修行-中編-

フォルダーのカテゴリー別に分けていたら、意外と中央東線の写真を
撮っていたのでここからは過去の写真も混ぜて・・・ったら、長くなった
ので今回は中編で塩尻駅までです。しばしお付き合いを・・・
大月駅を出て17~25パーミルの上り連続急勾配で笹子トンネルに
さしかかり、トンネルを抜けると今度は一気に25パーミルの下り急勾
配で甲府盆地へ降りてきて、急勾配を降りきった場所が塩山駅です。
大月駅~塩山駅間の急勾配中待避駅は甲斐大和駅のみです。
塩山終点方
▲塩山駅終点方  2008年5月撮影
そして石和温泉駅を通り甲府駅です。今回は乗換時間が2分しか無
かったためゆっくり撮れず甲府駅も過去写真から。
片ホーム1線と島式2線の2面3線ホームに中線があり、中線では貨
物列車の待避が可能です。甲府折返しの上り列車は下り線ホームに
到着して折り返していきます。起点方には機関車の留置線があります。
甲府下り場内
▲左の渡り線は身延線の連絡用     2006年12月撮影
27年前のほぼ同じ場所では、上の写真右側にある建物の場所は甲
府機関区の敷地でして、奥にはED61の様な機関車も見えます。
甲府起点方昔
▲上にかかるトラスの道路橋はそのままです   1982年撮影
現在の終点方で、下り本線はそのまま行くと安全側線になり分岐線側
で中線と合流し下り本線となります。上り線の脇にもう1線あり、1キロ
ほど離れた甲府の電留線まで続いてます。
甲府終点方
2008年5月撮影
こちらは26年前のほぼ同じ場所の甲府駅終点方です。左側のマンシ
ョンは貨物ホームと側線がありまして、松本行き6連の普通列車が出
ていく所です。
甲府終点方昔
▲1983年撮影
甲府駅を出て1つ目は竜王駅で、八王子駅を過ぎてから最初の大きな
貨物取扱駅です。上り線側には新日本石油の油槽所、下り線側には
コンテナヤードがあります。
竜王OT
▲新日本石油の油槽所
竜王コンテナ
▲こぢんまりしたコンテナヤード
竜王駅も中線のある待避駅で、夜間の「かいじ」は竜王駅まで延長運
転する場合もあります。竜王駅へは、この時この時に来ていますが、
素敵なスイッチャが動いている所はまだ見た事ありません。
竜王終点方
▲竜王駅終点方   2007年8月撮影
今回、乗車した甲府行きの列車は6連でしたが、甲府駅からは3連に
なり座れず、一番前の運転席の後にかぶりつきました。
竜王駅を出ると甲府盆地も終わりかけ、徐々に上り勾配となり、韮崎
駅を出ると再び20~25パーミルの連続急勾配が小淵沢駅まで続き
ます。
次は長坂駅で、こちらは急勾配上にある2面2線相対式ホームの中間
駅です。以前はスイッチバック駅でしたが現在は貨物ホームの遺構が
若干ある程度で、そのまま通過。
長坂
▲車内からパチリ
長坂駅を発車すると小淵沢駅です。小海線との接続駅で、特急も止ま
りますが中央東線のホームは1面2線の島ホーム1本です。
小淵沢場内
▲右側が小海線への分岐線ですが直通列車は無し
下の2枚は以前の写真ですが、小海線も島ホーム1本の1面2線です。
ここまでやって来ると清里など八ヶ岳に近く、標高も高いためドアが開
いた瞬間とてもさわやかな風が入ってきました。
小海線
小淵沢上り線側
▲2007年8月撮影
列車は小海線からの接続をとり発車となりますが、夏休みのせいか
小海線が若干遅れ気味で「433M車掌小海線接続願いま~す」との
構内放送が鳴り響いて、約2分遅れで小淵沢駅を発車。
小淵沢出発
▲右の急勾配単線が小海線
この先普通列車は1時間に1本程度の閑散区間に入りますが、大半
の乗客は小淵沢駅で下車しましてそれも納得です。2駅すすみ富士
見駅で下車します。こちらも中線のある待避駅です。
富士見下り場内
▲上り勾配のトンネルを抜けると富士見駅
富士見駅乗降は疎らですが、ここは中央東線で一番標高が高い駅で
して、ホームに降り立つと風がとても涼しく汗も一気に引きました。
富士見駅舎
▲高原らしい駅舎です
下の写真の通り、起終点方共に坂を上りきった所に富士見駅があるの
が分かります。
富士見起点方
富士見終点方
この先1時間に1本しか普通列車がやってきませんが、2時間に1本
程度の「あずさ」は停車するので、特急券を買い塩尻駅へ向かいます。
茅野駅、上諏訪駅など魅力的な駅も多いですが、列車での移動が困
難なので次の機会に。
途中、茅野駅~上諏訪駅間に普門寺信号場があり、ここから岡谷駅
まで中央東線唯一の単線区間となります。
普門寺
▲草むらの中の線路は下り本線側の安全側線
約6キロある塩嶺トンネル抜け20パーミルの連続急勾配を降りきると
塩尻駅です。ここは中央西線との分岐・合流駅で島ホームが3セット
の3面6線の大きな駅です。
塩尻起点方
▲左が東京方面,右が名古屋方面で雄大な曲線が分岐駅の象徴
塩尻駅から松本駅までは篠ノ井線になります。
塩尻終点方
▲松本方面へは再び複線になります
塩尻駅のホームには葡萄棚があり、この下の日陰はとても涼しかっ
たです。
ぶどう
▲ぶどうがなってました
塩尻駅からの旧中央棟線区間を行くチョン行専用車のクモハ123が
いまして、模型用?にパチリ。
クモハ123
クモハパンタ周り
後編に続きます・・・