新幹線列車公衆電話サービス廃止
携帯電話の普及により、新幹線の車内公衆電話サービスが今年6月末で終了するとリリースがありました。リリースは新幹線が走っていないJR四国以外の各社からとNTTコミュニケーションズの連名によるリリースです。いつかは来るだろうと思ってはいましたが、いよいよ終了となります。
N700系新幹線
現在走行している東海道新幹線には、4,9,12,15号車に車内公衆電話が設置されています。
コチラは4号車の公衆電話です。テレホンカードの販売機はなく、カード式電話が設置されているのみです。
ぶれぶれですが、説明文を拡大してみると160kmを境に通話料が変わります。また曜日や時間帯によっても通話料が変わるのもおもしろいです。
テレホンカードが存在しなかった頃は100円硬貨も投入できる電話機が用意されていて、100円硬貨を大量に積み上げて電話していたサラリーマンを見たことがあります。
コチラは9号車、グリーン車内に設置されている公衆電話です。テレホンカード販売機が併設されています。カードはだいたい新幹線の絵柄のものが売られていましたが、今はどんな柄なのでしょうか。見本窓に見本がないので柄がわかりません(笑)
100系新幹線
100系新幹線はバブル時代を象徴する車両で、ビジネスマンを意識した作りだった感じがします。電話は偶数号車と7,9号車に設置されていました。9号車は下の写真の2階席一番奥に小窓がありその部分に「電話室」が設置されていました。
電話機の写真はみつけられませんでしたが、グリーン車2階建て部分に電話室がありその中に電話が設置されていました。電話室はビジネスマン向け需要と思われます。写真では正面右側の黒い扉が電話室になります。電話のマークが描かれています。
0系新幹線
0系新幹線の電話サービスは元祖とも言うべきもので、ほぼ1両おきに設置されていました。末期の写真だけありました。
0系新幹線も電話室を設けそこに公衆電話を設置していました。ただ、100系新幹線グリーン車の電話室の扉は完全に閉め切れるものでしたが、0系のは腰壁程度の扉しかありません。500系新幹線の絵柄のテレホンカード販売機が併設されていました。
37形元ビュッフェ車ですが、正面左側に電話があります。この車両では電話室は設置されていません。
コチラもテレホンカード販売機が設置されていました。
その昔、電話で「107」にかけて「ひかり〇〇号、神奈川県横浜市のヘッポコさんにつないでください」と言うと、10分ほどで走っている新幹線に取り次いでくれました。車内では、ビュッフェのスタッフが電話の取り次ぎを行い「神奈川県横浜市からお越しのヘッポコ様、お電話でございます。お近くの公衆電話かビュッフェ車までお越しください」っと、車内アナウンスで呼び出されていました。取り次ぎサービスは2004年に終了しています。
コチラは300系新幹線の車内ですが、公衆電話は撤去されている箇所が何カ所かありました。電話機の写真は見当たりませんでした。
E1MAX新幹線
東北新幹線も公衆電話が設置されています。
テレホンカード販売機が併設されていますが、東海道新幹線より小型の販売機です。
新幹線以外の公衆電話
新幹線以外にも公衆電話が設置されています。今では撤去されている車両もあります。
コチラはJR西日本の683系車両の公衆電話です。かなり小型の電話機になります。
「富士・はやぶさ」通称「富士ぶさ」14系車内に設置されていた公衆電話です。受話器の形状がショルダーフォンや自動車電話を彷彿させる形状でした。
同じ電話機になりますが、255系房総ビューエクスプレスに設置されている電話です。
成田エクスプレスもまたまた同じ形状です。
251系スーパービュー踊り子の売店部分になりますが、正面に公衆電話が設置されているのがわかります。係員さんに聞かれちゃいそうで、ココで電話するのはちょっといやですね。
ちょっと毛色が違いますが、コチラは飛行機の座席に設置されてる国際衛星電話機です。受話器右側にスリットがあり、ココにクレジットカードをスライドさせると通話できるようになっていました。海外の航空会社でフライトすると電話機がついてることがあります。
新幹線公衆電話廃止のニュースで、撮りためてあった車内公衆電話をまとめてみました。