先日、寄り道して鶴見線の駅をちょっと見てみました。
鶴見駅
鶴見線は古い設備が多く残る路線で、駅舎、ホームも古いまま残っています。
鶴見線のホームは鶴見臨海鉄道が開業させたままで、意匠が古い建築となっています。
鉄骨の作りも曲線を描いてとても歴史を感じます。
美しい作りです。
ベンチは昔の目蒲線、池上線にあったような低く、長い木製のベンチです。
1,2番線を行き来する通路も曲線が用いられ、とても古めかしいです。
屋根は元々は3両分くらいしか無く、手前の部分は延長されたのでしょうか。
ホーム内の2両分まではPC枕木ですが、1号車付近は木製枕木になっています。
この木製の昇降台も歴史を感じます。
車止めは高架式の行き止まりを考慮しており、過走式の車止め装置が採用されています。
レール上に車止めが乗っているタイプではなく、スラブ面におびただしい数のアンカーボルトで設置されています。レールは車止めの手前で途切れていて、ガイドビームの摩擦で減速させるタイプです。
架線の引止めは壁が弱いのか、柱があると思われる箇所に分散して引止されていますが、バランサーはなく直止です。
渡り線は片渡り線の組み合わせやシーサスではなく、地形線形合わせてシングルスリップが採用された特殊な渡り線の線形になっています。
よく考えられています。
地形に沿って分岐器が設置されているのがよくわかります。
シングルスリップスイッチというポイントで管理は結構大変です。転てつ機番号が5と6なので、扇町駅と並んで旧式の連動装置と思われます。
昼間は20分ヘッド、1線使用です。
20分ヘッドなので、1駅ずつユックリ回ると1日かかりそうです。