2014年にアオシマから発売になった自衛隊名鑑は、当時は興味無くスルーしてましたが、最近は軍備増強中のため先日ヨドバシで見つけ3箱だけ購入しました。
目当ては燃料タンクでしたが、燃料タンクとシークレットが出ました。
コレが出た3台。
一番オーソドックス!?なトラック。人員や資機材の運搬に大活躍だとか。コレが1台とコレに野外炊具1号改というのがセットになったモノがシークレットです。
ミリタラーでは無いのでよく知りませんが、隊員は勿論、災害派遣時には国民への炊き出しも行えるそうです。詳しくはコチラ。ピントがぼけてます(汗)
3トン半積、航空燃料用タンク。コレが目当てでした。
普通のタンクローリーとは違い、リヤにはポンプやホースが格納されているそうです。ヘリの給油がメインとかで、我が家にはもってこいのタンクです。
第1弾と謳われ未だに残っていることを考えると第2弾以降は厳しいのでしょうか。
カーコレ基本セットJ2
消防車には出動順序があった!【2が先行】
火災などで119番通報した場合、消防車は闇雲に出動して行くわけではありません。署内の待機台数にもよりますが首都圏の東京都、神奈川県(横浜市、川崎市)の消防車には出動のルールがあります。それをご紹介します。
併せて、模型で消防署を設置するときの適正配置台数なんかにも応用できます。
消防車には出動順序があった!
トラコレ消防車で首都圏の消防署は再現出来ない⁉︎
トミーテック街コレから消防署、同じくトラコレで消防車が発売され消防車はポンプ車、はしご車、指揮車そして救急車などが出ていて大きな消防署がレイアウトに出現出来そうです。
が、実はこの編成では90年代以降の首都圏にある大きな消防署は出来ません。自治体により一部運用が違う地域もありますが、東京と神奈川を中心に説明を行います。
上の写真は都内の消防署で、左からポンプ第2、第1、工作車、指揮車、はしご車の順に並んでいます。
消防車の種類
消防ポンプ車の種類
消防のポンプ車には2種類あり、水槽付きポンプ車と水槽なしのポンプ車があります。
コチラはホースなどがむき出しになっていて一般的な消防車と言った感じです。
隊名表示灯を見ると「渋谷1」となっており渋谷(消防署)第1小隊という意味になります。
コチラは水槽付き大型ポンプ車で、架装荷台部分はシャッターで覆われています。
隊名表示灯には「渋谷2」とあり、渋谷第2小隊という意味です。
コチラは「丸の内2」でナンバープレートの大きさからも分かるように、大型車に分類されるシャーシで水槽付きポンプ車です。架装荷台はシャッター付きになっています。
隊名表示灯には丸の内2とあります。
一方コチラは丸の内1でホース丸出しのポンプ車です。
神奈川県内武蔵小杉駅に隣接している川崎・中原消防署ですが、コチラも「中原2」はシャッター付きで水槽付きです。ナンバープレートを左の機材車と比べればおわかりの通り「中原2」は大型車のシャーシです。
「中原1」はホースむき出しのポンプ車です。
コチラはヘッポコの家からほど近い横浜・戸塚消防署の「戸塚2」です。コチラもシャッターで覆われた架装荷台で、大型車の水槽付きポンプ車です。
同じく横浜・青葉台消防署「青葉2」シャッター・水槽付き大型車です。
消防車の出動順序
消防車はどのようなルールで出動するのか?
消防車が出動する時は指令が来て出動するわけですが、その時は「第2小隊」が先行するのが一般的です。水槽、つまり水タンクを架装した消防車が先行到着することにより、自車の水により即消火活動が行えます。
その後(ッと言ってもほぼ同着ですが)、「第1小隊」が2番手で到着し、第2小隊が自車水槽で消火している間に、第1小隊が消火栓や消防水利からホースを接続して消火作業に加わると言うことです。大型シャーシの水槽付きポンプ車には約3分程度放水するだけの水が積まれています。
下の写真は「青葉2」のポンプで水タンク容量が1500リットルと言うことが分かります。自治体によっては2000リットルを越す水槽を架装したポンプ車もいます。
消火活動への出動は水槽付きの2が先行というわけです。
コチラは世田谷区内にある出張所です。ポンプ車が2台と救急車が1台のこぢんまりした住宅街の中にある出張所です。
フロントセンターはシャッター・水槽付きポンプ車ですが、狭い住宅地内ということで大型車では無いようです。
この時は出動状態だった様で声をかけずに遠くからしか撮りませんでしたが、拡大すると「奥沢2」となっています。「奥沢1」は救急車の後ろで待機しています。
コチラは横浜市内の出張所です。ココはポンプ隊とミニ隊と救急車という3台+広報のこぢんまりした出張所です。ちなみに、ヘッポコ工場長が昨年救急搬送された時はこの救急隊でした。
1台だけ配置されているポンプ車は大型シャーシのシャッター・水槽付きポンプ車です。
コチラは川崎市内のエルフのポンプ車ですが、水槽は付いていません。一般的に想像する消防車はこんな感じだと思います。
ここまでまとめると消防署には最低ポンプ第1と第2が配置され、第2はシャッター付きの大型車で、出動する時は2が先行出動、と言うことになります。つまり、トラコレの消防車だけでは首都圏の消防署が出来ないことになります。
しかし、消防車は見ただけではわかりにくい所があります。コチラはシャッター水槽付きの「第2」に見えますが、「大船化学」とあるように大船の化学小隊と言うことになります。三菱や住友、デンカと言った工場が多いため配置されています。
模型の消防車-トラコレ-
さてさて、模型に目をやりましょう。
トラコレ第5弾に入っていた日野クルージングレンジャーポンプ車です。放水銃が付いた首都圏では見かけないタイプで、回転灯も塗装という残念なポンプ車です。ホースは丸見えで「第1小隊」にしか見えません。
コチラはオープンパッケージのトラコレ2台セットIに入っていた日野ライジングレンジャー消防ポンプ車です。回転灯は透明パーツになりましたが、架装荷台ではホースむき出しで第1感が否めません。
しかし、最近ではホースむき出しのポンプ車でも800リットル程度の小型タンクを架装したポンプ車も出現しており、「コレはタンク付きだ」っと、自分に言い聞かせれば消防署を設置することも可能です。また、寒冷地などではタンクが付いていない消防車でも、シャッター付きを採用している自治体もあります。消防組織全体的に、搭載機材の落下や盗難を防ぐためにシャッター付きの消防車が一般的になりつつあります。
やはり、ココはトミーテックさんに今後シャッター付きポンプ車を期待したいところです。
ところで、消防車に乗車するのはそれぞれのその小隊員で、助手席に座るのは必ず小隊長です。「消防車交差点直進しま~す」なんて言っているのは小隊長さんですが、滑舌のいい人悪い人がいますね。小隊長と分かっていると、たまに「あんたがそんなにあわててどうするの?」的に思える拡声の方もいます。
消防車出動、配置のまとめ
1.消防車はシャッター付き2が先行。
2.ココ2,3年はホース剥き出しでも小型の水タンク架装。
3.トミーテックで消防署を作ってしまった方は、「消防車は水タンク付き」と自分に言い聞かせましょう。
近づいている写真については、全て隊員に声をかけて撮影しています。
出初め式に行かれる方はこの辺も観察すると面白いと思います。細かい点などまだまだありますが、その辺は別の機会に譲り一旦コレで今年の冬季短期講座を終わります。